2012年3月1・秩父ようばけ

デジカメ: ディジタル一眼 ニコン D5000 18-200mm (35mmカメラ換算 28-300mm) 手持ちによる撮影

写真数46枚。

アナログの方は重いので、やめた方がいいです。
ブロードバンドの方は気にならないスピードで開けます。

最終更新日 :  2012.03.31


秩父ようばけ

数か月ぶりのホームページ更新
2012年03月18日(日)
地団研埼玉支部日曜地学ハイキングで、「秩父ようばけ」に行ってきた。
説明は、その時の案内書から引用。

ヨーバケは「ようばけ」に訂正


ヨーバケは「ようばけ」に訂正


河川 「赤平川」 は、下南から上北へ流れている
ヨーバケは「ようばけ」に、流紋は「流痕」に訂正




[新訂版]日曜の地学1 埼玉の自然をたずねて 2000/10 より


日曜の地学1 埼玉の自然をたずねて 1975/6 より


泉田バス停 9:45 集合
この場所は、秩父盆地の下位段丘(8万年前以降に作られたと考えられる段丘面)
泉田から、「秩父ようばけ」を遠望できた、ズーム望遠で
手前の家が建っているのが、「下位段丘」で8万年前以降にできたと考えられている


藤六のスランプ褶曲 構造
砂岩泥岩互層は「桜井層(小鹿野町層)」で、およそ 1600 万年前に形成された地層
地層は、一般的には水平に堆積したもの。ところが、地殻変動により海底が傾き、
地震などのショックがあると、地層が海底を滑り落ちて、地層が折り重なったり、千切れたりすることがある。
このようにしてできた「スランプ構造」を、立体的に復元することによって、海底地滑りが発生した当時の海底地形を
復元することができる。この地層は文化財として、秩父市指定天然記念物「海底地滑りの跡(スランプ褶曲)」になっている。












スランプ構造の対岸 左岸の底痕(流痕)箇所の説明


説明者の顔が隠れてしまった


ハンマーの長さは 32cm




流痕の説明


流痕箇所の説明、フルートキャスト
泥岩層の表面にできた凹凸を、その後に堆積した砂岩層の底で見ている


指の先 5cm 上は、海底の泥を水流で石ころが跳ねて削った跡、バウンズキャスト


今回配布 案内書より


流痕箇所の百メートルほど上流には滝がある


奈倉橋から、下流側左岸 藤六の流痕箇所 砂岩よりも泥岩の多い砂岩泥岩層「桜井層」を遠望 滝が写っている


奈倉橋の上流側


山腹の砂岩泥岩互層をアップで


奈倉橋上流右岸の「三枚岩」
砂岩層が三枚重なっている、上位なるに従って砂岩層が厚くなっている
これは、周囲の陸地が隆起して砂の供給が多くなり、地層の堆積した海がだんだん浅くなってきたことを物語る


奈倉橋 赤平川上流左岸に 「八幡沢の滝」という懸谷、こちらは浸食が進み、滝が後退している


ようばけが間近に見える
高さ約百メートル、幅四百メートルの崖
約1,500万年前の新生代新第三紀に比較的浅い海の中で主に砂泥が堆積して形成された
この崖は、下の方がほぼ一様な左岸からなる「奈倉層」で、上の縞模様のはっきりした地層が「鷺ノ巣層」


ようばけ対岸の赤平川左岸に立つ説明板
「日本の地質百選」に選ばれているとのこと
小鹿野町指定天然記念物なので、化石採集禁止
「ようばけ」とは、太陽の当たるガケが由来ではないかとの説明がある




ようばけを下流側より3つに分けて撮影




ようばけの前を上流側に200mほど移動


化石採取地、私は全く興味が湧かず、ただ見る人になっていた

















アップで、上流側


皆さん、熱心にハンマーでたたき、化石を探している


みなさんが持ち寄った化石のほぼ全部


サメの歯の一種、2-3cm程度か


[新訂版]日曜の地学1 埼玉の自然をたずねて 2000/10 より


カニの爪


イワガニの甲羅




ホタテガイの一種、約十センチほどの大きさ


左下に落ちていた小岩を割ったら出てきたとのこと


[新訂版]日曜の地学1 埼玉の自然をたずねて 2000/10 より


化石採集地を最後に、小鹿野町「おがの化石館」の前を通る
現在、休館中とのこと、まだ春にならないからか
手前に2つの石碑が立つ


ようばけをバックに、右 宮沢賢治 左 保阪嘉内 の歌碑


宮沢賢治


保阪嘉内


今回は、秩父ようばけを中心に、説明も行き届き、なかなか、面白かった。



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